関節痛の初期シグナル
 痛みの病気である関節痛も、初期の段階では「熱っぽい」「だるい」「食欲がない」などといった、漫然とした全身症状があらわれます。たいていの人は、単なる疲れと思い込み、気にせず過ごしているうちに、症状が治まってしまいます。

 しかしそのうちに、指が腫れてきたり、体がこわばってくるというような、症状があらわれてきます。このような「こわばり」や「はれ」は関節痛の初期症状のシグナルだけに、注意が必要です。

 「こわばり」は朝起きたときにあらわれ、特に「朝のこわばりは」関節痛の代表的な症状のひとつと言われています。

 眠っている間に炎症によって体液がたまり、むくむために「朝のこわばり」が起きると考えられ、数分~1時間程度続き、体を動かしているうちに、解消してきます。「朝のこわばり」は女性の更年期などでも見られますが、長くても5分以内で解消し、こわばりが15分~1時間以上続く場合は、関節痛を疑った方がいいかもしれません。

 次に、「はれ」は初期の段階では指の関節に出ることが圧倒的に多く、関節の「はれ」は両方の手に左右対称にあらわれ、痛みはありますが、まだこの段階では軽微なものです。


※関節痛の初期症状は、専門の医師でも診断が難しいとされています。ただ、自分でできる簡単なチェック方法もあり、もしかしたら関節痛かも?と思った場合は、早めに専門医のもとを訪れるようにしましょう。